八重桜の枝はことのほかに柔らかい
枝自体が甘いような感じがする
その豊かな桜に埋まりこむように
錯覚する鋏から伝わってくる枝の
しなやかさ葉の開き具合と色合い
更にふくよかな花の重なり具合
正しく春の息吹の極みに想う
庭には桜の豊かさが漲り
吹く風さえ和んでいるよう
その裏にはシャガ-の花が野暮に咲き誇っている
花には階級がありそうだ
桜とシャガ-
薔薇とタンポポ
明らかに違っている
ですが先人はそれぞれに
適所に使いこなしている
その点平等なのだろう
明日は雨が降りそうだ
ツツジの飛蘭の枝を切って
室内につけて置いた