忘れることのできない夜桜会の話です
数年前の4月14日 その頃は桜の開花は普通でしたので
温かい春の夜 満開の庭の桜にぼんぼりを点して約50人の仲間が
寄合ました バ-のコ-ラスのメンバ-
私の花の仲間 それにロ-タリ-クラブのメンバ-、、、
みんな喜んで楽しんでくれました
私は教室に大きく桜を生け 火を焚きお茶をいれました
これはもし庭の野外が寒いときのためでしたが
幸い其の心配は不要でした
ですがそぞろ歩きの途中ここに立ち寄って花を見て喜んで頂き
大変よかったなあとおもいました
コ-ラスと女性群は中央に陣取り 男性群は少し離れた場所で
まきを焚き飲んだり食べたりがやがやに沸き立ちました
やがて一段落したところで 女性群のほうから
お手の物の合唱の声が上がり始めます
一曲うたいあがると程よく酔いのまわった男性群から
拍手と声援の歓喜の声が上がり
広い庭では全員が一つになり盛り上がりました
宴は更に湧き夜も更けるるには未だはい頃 誰かが大きな声を張り上げました
「お月さまだ 見よ」一同がにわかに静まりそれからたちあがりました
「ほんと お月さま、、、」
東の山にお月がいつの間にか姿を見せています
お月さまはぐんぐん中天に上り庭の空間には数か所からの焚火の煙がたなびき
再び誰かのおお声で「お月さま万歳」すると宴たけなわとばかりいつまでも
万歳が続いたがやがて
それぞれに皆声を掛け合って3,3,5,5に散っていつた
中には気持ちよさそうに飲んでるなかまもいる
ずいぶん夜も更けり静まり返った我が家の桜の下を
バ-とゆっくり歩いた
お互いになにも話さない
話す必要はなにもなかった
心は豊かで満喫していた
今夜の仲間達の喜んでくれたことが私たちにとってはなによりの
宝物に思えた
その次の年から桜の開花は3月末になり寒くて花見は出来ない状態
になっています