久し振りに我が家の西の山に行った
別段用事があるわけでもないのになんとなく行きたくて
行ってみた そして行ってみてよかった
昨夜の強い風で枝が折られている
それはたいしたことではないが枝の垂れ下がりの下に
八つ手が茂りに茂っている
おまけに花がびっしりついているではないか
見た瞬間これはしめしめいけると思った
スタ-チスの紫を添えた ありきたりながら八つ手の白い花との調和いい
こんないい花材があるのに知らないままだった筈
私は山や野原 それに海にはよく足を運んでいる
なにぎなく歩いていても花材が私の注意を引いてくれる
なにかありそうだ と思う
それは気配だ 長年の経験から来るものだろう
八つ手の山の中で所せましと葉を広げているさまは
生け花人なら誰でも「はてこれは、、、」と感じる事だろう
曲がり枝を壺に入れてみるとそのまま留まった
葉が多いので一枚だけ残して後不要のものを取り去った
生けあがりには よろしいと思ったのが写真で見ると大したものではない
インパクトが弱いのだ 葉一枚 花の大房でシンプルでいいとしたのが弱い
昨日使った葛 海からの流木をいれた 八つ手の葉を重ねて4枚いれて
これもいいかなと思ったのが
右に流れた葛の線が上にだらしなく上がっていて 力がない
矯めて水平に右横にシャ-プに伸びていたらよかったと思う
左に傾けた流木は 渚べによって日向ぼっこをしていた
こんな木片 それに焦げた一片 海は何でも呼び寄せてくれて金持ちだ
長い年月数えきれないほどの宝物をもらった
海よ ありがとうです