母の日が過ぎてもバ－は嫁からのプレゼントを大切にしていた
今年の花は実際よく持てていた 過ぎた花を取り除いては
｢未だ生き生きしているね｣私にいうでもなく
花かごに言うのでもなく、呟いていた
長い間 花を人様に差し上げるための仕事から
今は嫁から贈られる立場にかわっていた
｢やはり花はいいね」とときにふれてはなした
バ－の心が膨らんでいる様子
つるバラ ロココ ジ－もバ－も大好きなバラ
何時までも佇んで見ていたくなるバラ
私どもは花で暮らしてきた 花屋はほっこり嬉しい家業でありました
花を山ほど仕入れてきては、果て売れるだろうかと気をもむことは
よくあることだったが「さぁ、、、売ります、、、うれます」
バ－は一生懸命に支えてくれた 不思議にかっつても買っても未だ買いたくて買ってきたときはキ－パ－にもスッカ－にも入れきれず店の中は足の踏み場もないほど
花で満たされた
気をもみながらも山のような花に囲まれて
嬉しさがこみ上げる程だった
そんな時 花は飛ぶように売れていった
大きな葬儀があり注文が殺到して、山ほどの花は全て売り尽くした
バ－と向かい合って｢見事だったね、、、」二人とも胸が膨らんでいた
庭にはバラがさきカンゾウが咲き やがてアジサイの季節が到来寸前です
私の時代は右肩上がり 次世代はコロナで時代が変わりそうだ
私の時代はよすぎたと思う
神様が、何か反省を求めているような気がする
大型になり小さな個人は太刀打ちが出来ない
人の世界が力や物だけの優位だけで支配されつつある今
人の本当の幸せを真摯に思い巡らしたい
花をもらって微笑む幸せが本物のように思います
