お隣の畑から向日葵をもらった
数年前は「太陽」という品種で花の中心は黒目だった
それが黒目は僅かになり平凡な花になった
それでも向日葵が咲き始めた畑は明るくキラキラ輝いている
昔 向日葵を数十本と黒い枯れ枝をどちらも
ふんだに使っていけたことがあった
ホテルの広いロビ-を借り切ってのグル-プ展だった
作品は壺を3個使っていけたので見る見る大きな作品になった
無我夢中で生けたので終わったときは 大きく一呼吸した
あれ程の向日葵を使っての作品は初めてだったので
凄く印象にのこりこの花を見るとその時の雰囲気や仲間達を
連想する
向日葵についてもう一つ
小学生の夏休みの宿題の絵に「太陽と向日葵」と題して
絵を描いた
画用紙を6枚つないで左上半分に太陽を真っ赤な歯車状にかいた
右下半分には向日葵を黄色で書いたが太陽の光線が強烈なため
向日葵は赤く燃えていた
夏休みが終わり登校初日の道で同級生5,6人で
宿題の絵を見せあった
次々に開く彼らの絵は平凡そのもので皆下手くそだった
私も勿論下手くそだったが友だちの絵の6倍の大きさで
しかも色は赤、黄、黒だったので皆一瞬驚きの
それから「これは絵かね、、、」と一人が言った
するとみんなでどっと笑った
笑いは暫くつづいた
君たちの絵こそ笑いものだ」その時私は悔しくて腹が立っていた
私は自分の絵を惜しみなくずたずたに引き裂きながら
君たちの絵も学校には出せるものではないぞ
そう言う前から一人又一人と私に続いて
絵を破り始めた 「よし 宿題は皆でサボることにしようなぁ」
皆 仲良しだった
学校では先生にしこたましごかれたが
「太陽と向日葵」の絵は私の小学時代の夏休みの楽しい思い出
第一番である
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